Netflix 映画「この茫漠たる荒野で」トム・ハンクスの西部劇? [ネタバレ感想・読み方]

こんにちはJessie(ジェシー)です。
今回紹介するのは 映画「この茫漠たる荒野で」です。

トム・ハンクスとポール・グリーングラスが映画「キャプテン・フィリップス」から再びタッグを組んだ今作はどうなの?って事で
ここではタイトルの読み方から監督キャストの紹介、そして感想(ネタバレ含む)までレビューしていきます。

作品情報

原題News of the World
監督ポール・グリーングラス / Paul Greengrass
脚本ポール・グリーングラス / Paul Greengrass
ルーク・デイヴィス / Luke Davies
出演トム・ハンクス / Tom Hanks
ヘレナ・ゼンゲル / Helena Zengel
トム・アスター / Tom Astor
制作年2020
上映時間119min

映画「この茫漠たる荒野で」のあらすじ

舞台は南北戦争後のアメリカ。ニュースを伝える為に各地を転々としている退役軍人のキッドは移動する中でカイオワ族の少女と出会う。キッドは言語の違う少女がはぐれたという事を知り、コミュニケーションに苦労しながらも少女を送り届ける事にするのだった。

映画「この茫漠たる荒野で」の監督

映画「この茫漠たる荒野で」の監督はポール・グリーングラス

https://www.rottentomatoes.com/celebrity/paul_greengrass

1955年にイギリスで生まれた彼は子供の頃から短編映画を撮って育ち、大学を卒業した後はドキュメンタリーを約10年間撮り続けた。

彼がハリウッドに残した主な作品は2004年に映画「ボーン・スプレマシー」や2007年の映画「ボーン・アルティメイタム」などのボーンシリーズがよく知られる。
他にも9.11を題材とした映画「ユナイテッド93」では2006年にアカデミー監督賞にノミネートされた事で有名でしょう。

映画「この茫漠たる荒野で」のキャスト

ジェファソン・カイル・キッド役

https://en.wikipedia.org/wiki/Tom_Hanks

映画「この茫漠たる荒野で」のジェファソン・カイル・キッド役を演じたのはトム・ハンクス

1956年にカルフォルニアで生まれたトム・ハンクスは1984年にロン・ハワード監督の映画「スプラッシュ」で長編映画デビューする。
1988年には映画「ビッグ」でアカデミー賞にノミネートされる。その後1993年、1994年と出演した映画「フィラデルフィア」、「フォレスト・ガンプ 一期一会」2年連続でアカデミー主演男優賞を受賞した。

近年ではポール・グリーングラス監督の映画「キャプテン・フィリップス」にも出演しており今作は再び2 人での作品になった。

ジョハンナ役

https://en.wikipedia.org/wiki/Helena_Zengel

映画「この茫漠たる荒野で」のジョハンナ役を演じたのはヘレナ・ゼンゲル

2008年にドイツで生まれたヘレナ・ゼンゲルは現在11歳の若手女優。
5歳の頃からミュージックビデオやテレビシリーズに出演し、今作の「この茫漠たる荒野で」で国際デビューを果たす。

彼女はトム・ハンクスから演技について教わったそうです。いつか再びこの二人のタッグをみられる日に期待ですね。

映画「この茫漠たる荒野で」の読み方・意味

映画「この茫漠たる荒野で」というタイトル。茫漠が読みにくかった方も多いのではないでしょうか。
難しいですよねこの漢字。そんな一般的に日常で使う言葉な訳でも有りませんし。。。

という事でまずは読み方

茫漠=ぼうばく

(この”ぼうばく”たる”こうや”で)と読みます。

では茫漠の意味はというと、

広々としてとりとめのない様。とても広範囲にあって手がかりがない。
といった意味になっています。

合わせてみると”この広々として手がかりがない荒野で”といった意味合いですね。

ついでに英題では『News of the World』(ニュースオブザワールド)となっていて、意味は世界のニュースというシンプルな意味です。世界にニュースを届ける人についての映画というのがすぐに読み取れる形になっています。

映画「この茫漠たる荒野で」の見所

映画「この茫漠たる荒野で」の見所というとやはりドキュメンタリー系出身監督のポール・グリーングラスによるショットでしょう。

私は西部劇というものが空気の流れや草、石、足の動きなどの細部によって描かれている作品だと思っています。

Universal Pictures

今作は舞台が砂漠、そして細部をしっかり映したというのもあって西部劇の様に撮られていました。
手持ちで撮影して臨場感を持たせているシーンなど多数あったのがこの作品の印象です。

映画「この茫漠たる荒野で」の感想

南北戦争後のアメリカを舞台に描かれる本作はまるで現代のアメリカを映しているかのような錯覚を覚える。
困難なこの時代に本当に必要なものとは、大事にしなければいけないものとは何でしょうか。今作はそんな現代でも起きている問題をしっかりと抱えて撮られていた作品でした。

まずヘレナ・ゼンゲルが演じた少女ジョハンナはとても野生的。そんな彼女を年老いた退役軍人キッドが世話をする事になる。
年齢はもちろん、生きてきた文化の違いから言語までもが違う二人のロードムービーは思ったより暗く描かれていた。

というのもジョハンナは最初ただのカイオワ族の迷子として登場してきた。もしかしたらここで感の良い方ジョハンナの背景に気づいたのかもしれないが筆者は思ってもいなかった。ましてやここから老人と少女が年齢の差はあるけれどお互いにとって色々なものを吸収する事ができる温かいロードムービーが待っているとさえ思っていたのです。

思いは反して、少女ジョハンナはドイツ人の家族から生まれてカイオワ族に姉を殺され拉致され、自分がカイオワ族として生き始めた後にカイオワ族の家族は惨殺されてるという過去が浮かび上がってくる。
そう、あの綺麗な歌を歌っていた少女は相当悲惨な経験をしてきていたのでした。

こんな悲惨な過去が分かる旅が待っていたとは思わなかった。。。

しかしここまでとても苦難で長い旅をしてきた二人はお互いがどんな人間か、そして気持ちが通じ合ってくる。

最初は言葉も交わさなかった二人が、身振り手振りで話したり、僅かながら言葉が通じるようになっていき、とてもいいコンビとして描かれてくる。

が、、、旅というものには終着点があるものだ。
キッドは旅の目的でもある、ジョハンナにとって唯一の身寄りの伯母達の家に到着する。
ここまで積み上げていたものは何だったんだろうと思うように、キッドはジョハンナを届けて自分の家へと帰るのだった。

いや、少し待ちましょう。これ何?って思いませんでしたか?え、終わり?ジョハンナの過去には目もくれず終わり?

と少なからず私は思ってしまった。。。

そんな事はなく物語は続き、キッドは家へ着く。そこでは奥さんが既に亡くなったという事を知らされる。
そして実はキッドはその事を旅の途中で知らされていていたというのだ。
旅の道中で奥さんが家で待っていると言っていたのはどこか現実を受け入れていなかったキッドがいたのでしょう。

今まで映画の中でジョハンナの孤独にフォーカスされてきたが、家族を失った少女と同じくキッドも孤独をずっと感じてきた人物というのがここで分かる事となる。

もちろんキッドはジョハンナを迎えに行きエンディングへと向かう。

この映画は困難な時代に孤独な二人が出会って、お互いが助け合いこの世界で生きていく事を選んだ人達の話だったという事。

そして現代のアメリカはこの南北戦争直後の南部アメリカのようになりつつある。
分断されていく世の中で私達が失ってはいけない大事な失ってはいけないものというのがここには確かに描かれていました。

ジャーナリスト畑出身のポール・グリーングラス監督はこの映画でこんな困難な世の中(現代)に光を与えたかったのでしょう。

最後までご一読ありがとうございました。

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