[ネタバレ解説]映画「ヘレディタリー/継承」が最高に、いや最悪に不気味な映画だと聞いて

遺伝とは先祖代々受け継がれ継承されていくもの。

こんにちはJessie(ジェシー)です。
今回紹介するのは 映画「ヘレディタリー /継承」

私は普段から映画を観ている時考察しながら見るんですが、
この映画は終盤、完全に思考が置いて行かれました。

近年最も恐ろしいとまで言われたこの映画、世間での評判は….
グロい、きもい、、怖いというか不気味、、、そして意味が分からない、、、、との声もまあ、実際どうなの?って事で紹介していきます。

作品情報

原題Hereditary
監督アリ・アスター Ari Aster
原作・脚本アリ・アスター Ari Aster
出演トニ・コレット
アレックスウルフ
ミリーシャピロ
制作年2018
上映時間127min

あらすじ

元々精神疾患を持つ祖母と不仲だったアニー(母役)が家族と共に故人の喪失を悼むが、家族はこの後から世代を超えて遺伝されてきた不吉な秘密やトラウマによる出来事が襲うホラー映画。

映画「ヘレディタリー/継承」の監督

映画「ヘレディタリー/継承」の監督はアリ・アスター監督

https://www.imdb.com/title/tt7784604/?ref_=ttmi_tt

アメリカのニューヨーク出身でいくつかの短編映画を脚本から監督まで行い技術を上げた後、今回の映画「ヘレディタリー/継承」で長編映画の脚本共に監督デビューを果たしました。

本作の映画「ヘレディタリー/継承」 がアメリカの映画祭で高い評価を得て今では注目される映画監督です。

映画「ヘレディタリー/継承」のキャスト

映画「ヘレディタリー/継承」のアニー役は「リトルミスサンシャイン」でお母さんを演じていたトニ・コレット
他にも「シックスセンス」や「もう終わりにしよう。」でもお母さんを演じています。

https://www.imdb.com/title/tt7784604/?ref_=ttmi_tt

お母さん。そう映画「ヘレディタリー/継承」でも母役を演じています。彼女の顔から伝わる恐怖感本当に凄かったですよね。

夫役には「ユージュアルアスペクツ」のガブリエル・バーン、兄ピーター役はアレックス・ウルフ、妹チャーリー役ではミリー・シャピロが出演しています。

ミリー・シャピロは元々舞台女優で知られている方で今作が長編映画デビュー作になっています。あの不気味な演技は今後の活躍にも期待大!!

そもそもヘレディタリーってどんな意味?

Hereditary…それは、、、ざっくり遺伝って意味です。他にも親譲りの、とか代々などといった意味があります。

そう、これは家族の遺伝についての話なんです。
それを踏まえた上で見所・考察・解説を見ていきましょう!


こっからネタバレを含みます

映画「ヘレディタリー/継承」の見所

この映画、濃いシーン(トラウマ級のも…)がいっぱいあるんですが、今回は冒頭を選ばせてもらいました。

(C)2018 Hereditary Film Productions, LLC

家のミニチュア模型が置いてある部屋が映されているオープニングショットから始まり、段々と部屋にカメラが寄っていき気づいたらそこは現実世界でお父さんに娘が起こされるシーンが映されていて物語は始まっていく。

少しどきっとしませんでした?本当に美しく合成されているし、人間の動きが入るまで全く気づきませんでした。それでいてこの方法でこの映画を説明しているなんて、、、(この後の解説パートでお話しします。)

映画「ヘレディタリー/継承」の感想

映画「ヘレディタリー/継承」の感想、率直に言うと、
これは本当に不気味 な物語でしたね

いやぁーとんでもない作品が出てきましたね。

ホラー的部分もかなり良いのですが私が感じたのは家庭崩壊映画としてもかなり良く出来ているという事。

苦しむ妹がいたら授業中ずっと眺めてる程好きな子と、一緒に草を吸ってる時ですらすぐに焦って対応してくれる。そんな心優しい兄が、まるで妹の死の原因になったかの様に自分自身にも、母にも責められる。
絶対に避けられない様な事が原因でお互いの考えがあらわになり、家族の関係が崩壊していく様を見ているのは辛かったですね。特にあの母が怒鳴る夕食シーン。。。

アリ・アスター監督が参考にした作品

実際アリ・アスター監督はこの映画を作る際の参考映画にロバート・レッドフォード監督の「普通の人々」という作品を入れています。映画「普通の人々」は水難事故で長男が死んだ事をきっかけに家族としての機能が失われ家庭崩壊していくという名作。これになぞって「ヘレディタリー/継承」で緻密に描かれる家庭崩壊シーンは生まれたのでしょうね。

一回見ただけではちょっと意味わからない、不気味だって言う声本当に共感します。私も考察して、自分で納得のいく見解が出るまで気になっちゃって私も同じく時間かかっちゃいました。
ただ一つ言えるのは今後出てくるアリ・アスター監督の作品全部観ます!て事ですね。

けど大丈夫!私と同じ様に後半思考がおいていかれた人、全くよく分からなかった人達の為にこの後解説入れています

映画「ヘレディタリー/継承」の謎、少しのおさらいで紐解かれていきます!

映画「ヘレディタリー/継承」の解説

ここから映画「ヘレディタリー/継承」の解説をしていきます。

まず先にこの作品は悪魔ペイモンの遺伝子を受け継ぐ家族が先祖代々に渡って行なってきた継承儀式を映した映画になっています。
ここから私が気づいたことの順を追って解説していきます。

オープニングショットの解説

見所パートにて少し話をしたのですがこの映画「ヘレディタリー/継承」の冒頭がとても作り込まれているということ。

このシーンはミニチュアの中に、あたかも物語の登場人物が生きている様な撮り方をしています。これは監督から私たちの世界は思っているより広くあり、人は何らか(他なら大いなる存在)によってミニチュアの人形の様に操られていたりするということがある。という説明だと私は思っています。

アリ・アスター監督によると劇中に出てくるミニチュア模型達は常にあの家族のメタファーになっているとの事です。

最初から難しい事を言いましたが、とりあえず母アニーの作っているミニチュアとこの映画はとても密接な関係にあるという事を覚えておいて下さい。

遺伝についての解説

映画「ヘレディタリー/継承」での遺伝についてですが、これはタイトルにもなっている様に今作を理解する上でとても重要なポイントになっています。

まずそもそも何を遺伝しているの?

これは言うまでもありません。悪魔ペイモンの存在を体に入れる事のできる遺伝子です。
この家族の血は先祖代々悪魔ペイモンの存在を体に宿してきたのでしょう。王冠を被った祖母の様に。

じゃあなんでピーター(兄)だけが悪魔を宿す体に選ばれたの?

まず、劇中に説明がありますが悪魔ペイモンを宿すのには男の身体が最適でした。
映画に出てくる男性を考えるとスティーブ(父)はそもそも祖母からの血を遺伝していないので不適合、チャーリー(アニーの兄)は16歳の時に首吊り自殺をしています。
彼は死ぬ時に「母が何かを自分の中に入れようとした」という言葉を残しているので儀式に失敗したんだと思われます。

結果、ピーターがペイモンを宿す体に選ばれてしまったのです。

チャーリー(妹)についての解説

チャーリーはペントハウス(ラストシーンの教会の様な場所)で寝ていたり、鳩の首を切ってポケットにしまってしまったり、最後にはナッツアレルギーの様な苦しみに襲われたのち電柱にぶつかり首が飛ぶという、、、なんとも不気味な要素が多く描かれていませんでしたか?、、

鳩の首のシーンはミヒャエル・ハネケの映画のオマージュだと思うのですが、、、

そんな不気味に描かれたチャーリーを紐解く上で必要になってくるのが、
アニー(母)の放ったあのセリフ、

「あなたは赤ちゃんの時から泣かなかった。産まれた時ですら」

なんかおかしいと思いませんか?

あまり泣かない人は確かにいるかもしれませんが、赤ちゃんの時ましてや産まれた時にすら泣かない子なんておかしい。。。

でも思い出して下さい、この家族が特殊な物を遺伝するという事、、、

そう。チャーリーにはペイモンが宿って産まれました。
そしてそれを男の体に移さなくてはいけないという宿命の元。

そしてチャーリーの死

チャーリーがナッツアレルギーに襲われ帰宅中頭を電柱にぶつけて首が飛ぶところ。

チャーリーの死は偶然だったのか?

いえ、チャーリの死は偶然ではありませんでした。

これは少し気づきにくかったと思いますが、あの電柱に実は落書きの様な物が書かれてるんです。それは劇中何度か出てくる悪魔ペイモンのマーク。あの謎な怖いマークです。これによってチャーリーの死は意図的だったと考えます。

終わりに

どうでしょう、解説読んでみて少し読み解けてきましたでしょうか?

公式にも解説ページが載っているのですがアリ・アスター監督のコメントや参考映画も含めてもう少し詳しく説明させていただきました。

最後までご一読ありがとうございました!

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